shoryu51のウルトラマンレビュー

『ウルトラQ』から始まるウルトラシリーズのレビューを書いていくブログです。

「マンモスフラワー」 『ウルトラQ』制作第1話

「マンモスフラワー」
ウルトラQ』制作第1話
1966年1月23日放送(第4話)
脚本 金城哲夫・梶田興治
監督 梶田興治
特技監督 川上景司

 

巨大植物 ジュラン
身長 100m
体重 3千t
丸の内のビル街に現れた巨大な植物で、根で捕らえた獲物から生き血を吸い、花から毒の花粉を撒く。
上空からの炭酸ガス固定剤と地下からの火炎放射器の二面攻撃を受けて枯れた。
ジュラ(侏羅)紀の蘭で「侏蘭」。劇中では「マンモスフラワー」と呼ばれた。

 

「今、我々を取り巻く自然界の一部が不思議な身動きを始めようとしています。そうです。ここは全てのバランスが崩れ去った恐るべき世界なのです。これから30分。あなたの目はあなたの体を離れて、この不思議な時間の中に入っていくのです」

 

ウルトラQ』の制作第1話。
「特撮」を売りにした作品なので、ジュランがビルを突き破って花を咲かせる場面はTV作品とは思えないほど丁寧に作られている。

 

ウルトラQ』はバランスの崩れた自然界が人間に襲いかかる作品で、制作第1話である今回の話はそのテーマをストレートに表現している。植物であるジュランには悪意は無く、根で養分を吸い取るのも花粉を撒き散らすのも全て植物としての性質に過ぎないのだが、それを巨大なジュランにされると人間にとってこの上も無い脅威となる。
人間は植物を刈り取って大地をコンクリートで埋め固めたが、ジュランはそのコンクリートを突き破って花を咲かせる。今回の話は大地の上に人間がビル街を作り、そのビル街の上にジュランが花を咲かせ、さらにその上から飛行機に乗った人間が炭酸ガス固定剤を撒いてジュランを枯らせる、と人間と植物の生存競争を「高さ」を使って表現している。

 

主人公の万城目淳は局地的地震や巨大植物による被害に対してどこか懐疑的であった。SF小説家なので超常現象の類を「作り話」と見ていたのかもしれない。
学問の為にマンモスフラワーへの攻撃を一日待ってほしいと訴える源田博士であったが広がる被害を見て自分の考えが間違っていた事に気付く。
最後はマンモスフラワーの危険性に懐疑的だった万城目と源田博士が協力して事態を収拾すると言う展開になっている。

 

記念すべき制作第1話の監督は東宝本多猪四郎監督のチーフ助監督を務めた梶田興治監督が、特技監督円谷英二監督の一番弟子で東宝と松竹で活躍した川上景司監督が担当した。
脚本は金城哲夫さんと梶田監督の連名で、金城さんの書いた脚本を梶田監督が手直ししたとの事。

 

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