shoryu51のウルトラマンレビュー

『ウルトラQ』から始まるウルトラシリーズのレビューを書いていくブログです。

「鳥を見た」 『ウルトラQ』制作第6話

「鳥を見た」
ウルトラQ』制作第6話
1966年3月20日放送(第12話)
脚本 山田正弘
監督 中川晴之助
特技監督 川上景司

 

古代怪鳥 ラルゲユウス
身長 7cm~50m
体重 300g~1万5千t
第三氷期以前に生息していた鳥の先祖の一種で、絶滅したと思われていたが10世紀中頃のインド西部の都市に現れた記録があり、現代にも998年前の船と一緒に現れた。万城目は四次元空間を通って時間跳躍したのではないかと推測した。
普段は文鳥ぐらいの大きさであるが巨鳥に変身する。一の谷博士の所有する資料には全長43mとの記録があった。
「ラルゲユウス」はラテン語で「カモメ」と言う意味。
三大怪獣 地球最大の決戦』のラドンの操演用モデルが使われている。

 

「とり…。鳥を見た…」

 

この話の脚本が作られて撮影が開始される辺りに番組タイトルが『UNBALANCE』から『ウルトラQ』へと変更された。『ウルトラQ』と言う名前は1964年に開かれた東京オリンピックで誕生した「ウルトラC」と言う流行語を元に作られたらしい。

 

今回は三郎とクロオの話がメインとなっている。
クロオは群れから離れてたった一羽で旅を続けていて、三郎がいずれ村を離れてたった一人で旅に出る事を暗示しているように思える。
群れから離れて見知らぬ時と場所に辿り着いたクロオはその場の秩序を乱す怪獣として扱われ、それと同じように三郎も村から離れて旅立った先で受け入れてもらえないのかもしれないと感じるが、クロオは三郎に保護されていたので、三郎も旅先で様々な苦労を背負う事になっても助けてくれる人が現れるかもしれないと言う希望も感じた。

 

劇中ではクロオが巨大化した理由は説明されていない。テーマからクロオ巨大化の理由を探っていくと、大きくなる、つまり大人になる事で周りに迷惑をかけたり罰を受けたりする事もあるが、大人になると言う事は自力で旅立てる事でもあると言う事を示したのだと考えられる。

 

万城目達が三郎のいる村にやって来る経緯が描かれていないが、話の後半で怪事件の情報が警察を通して一の谷博士に届けられる描写があるので、冒頭の動物園から動物達が消えた事件について、一の谷博士が万城目達に現地に行って調べてほしいと頼んだのかもしれない。

 

今回の特撮場面は『空の大怪獣ラドン』のものが多く流用されている。川上監督によって一度撮影されたが円谷英二監督が満足出来なかったので差し替えとなったらしい。

 

脚本の山田正弘さんと中川晴之助監督のコンビは今回以外にも子供が中心となる話を手がけていて、山田さんはウルトラシリーズ以外では『快獣ブースカ』の脚本を書いている。

 

ウルトラQ』はオープニングにスタッフやキャストのクレジットが表示されるが今回はエンディングでクレジットが流れると言う演出になっていて余韻が残る締めくくりとなっている。

 

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