shoryu51のウルトラマンレビュー

『ウルトラQ』から始まるウルトラシリーズのレビューを書いていくブログです。

「ゴメスを倒せ!」 『ウルトラQ』制作第12話

「ゴメスを倒せ!」
ウルトラQ』制作第12話
1966年1月2日放送(第1話)
脚本 千束北男
監督 円谷一
特技監督 小泉一

 

古代怪獣 ゴメス
身長 10m
体重 3万t
東海道弾丸道路第三工区に出現した怪獣。胎生の哺乳類で学名はGometius。肉食で凶暴な性格をしていて鋭い爪や長い尾を使って暴れる。リトラと共に変温動物で冬眠していたが地殻変動等による地温の上昇で目覚めた。
リトラのシトロネラアシッドに倒された。
モスラ対ゴジラ』のゴジラの着ぐるみが使われている。

 

原始怪鳥 リトラ
身長 5m
体重 1万t
東海道弾丸道路第三工区からサナギの状態で発見された。鳥類と爬虫類の中間生物で学名はLitolaria。次郎に暖められて孵化した。
シトロネラアシッドと言う溶解液でゴメスを倒すが自身も力尽きた。
名前の由来は「リトル(小さい)」から。『三大怪獣 地球最大の決戦』のラドンの操演用モデルが使われている。

 

「要するに先生方には洞窟の件もあの得体の知れないモンも分からんと言うわけですな。誰か分かる人はいないのかな」

 

今回の話は飯島敏宏監督が千束北男名義で書いていて、「ゴメス」と言う怪獣を登場させる事が唯一の注文だったらしい。『ウルトラQ』が怪獣路線となった事を示す話で、2大怪獣の激突を描く今回の話は第1話に放送される事になり『ウルトラQ』は怪獣作品として放送開始する事となった。

 

ウルトラQ』のヒットによって怪獣は映画で見るものからTVで見るものへと変わっていったが、その『ウルトラQ』の放送第1話にゴジラの着ぐるみを改造したゴメスが出た事に運命的なものを感じる。

 

今回のゲストである次郎はゴメスとリトラの説明役であるが、恐竜の骨と耳かきを間違えるレベルなので説得力がイマイチであった。
皆に話を信じてもらえなかったが、リトラがゴメスを倒したら自分の話が本当だと証明できるとして、リトラにゴメスを倒してくれと訴えるが、自分の望み通りにゴメスと戦った事でリトラは命を落としてしまう。
今回の話はあくまで怪獣がメインで、ゴメスが登場したところから物語が始まり、ゴメスとリトラが死ぬと物語も終わるのだが、その結果、次郎のドラマがあまり掘り下げられておらず感情移入しにくかった。

 

ゴメスは身長10mと他の怪獣に比べて小柄となっている。今回は洞窟と言う狭い場面が多いが、ゴメスが肉食と説明された後で洞窟と言う怪獣との距離が近くて逃げ場所が限られている舞台設定は恐怖を盛り上げるのに役立っていた。

 

人間の味方と言うイメージのあるリトラだが、次郎の言う事を聞いたと言うより天敵であるゴメスを見て本能で戦いを挑んだと言うように見える。

 

毎日新報の新田記者は真実を語れない学者を冷笑する一方で真実に繋がると思ったら子供の言う事も真剣に聞くと言うマスコミの功罪を併せ持っていて、今回のみの登場だったのが勿体ない人物であった。

 

危険を告げる次郎に向かって万城目は「大丈夫だよ。電子銃とガンマー光線銃を持っているからね」と返して洞窟に入るが、当然、そんな物は持っておらず、これは冗談であった。ウルトラシリーズの主人公は子供の話を信じる人物が多いのだが、万城目はそういう話を信じない事が多い。SF小説家ではあるが現実的なものの見方をする人物となっている。

 

万城目が洞窟に入っているので一平が一人でセスナを操縦する事になる。ちょっと揺れるらしいが無事に目的に到着したらしい。
今回の話でも一平は万城目と由利子の二人だけで洞窟に入るのに文句を言うが、由利子が好きと言うより自分一人が除け者になるのが嫌なようだ。

 

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