shoryu51のウルトラマンレビュー

『ウルトラQ』から始まるウルトラシリーズのレビューを書いていくブログです。

「クモ男爵」 『ウルトラQ』制作第13話

「クモ男爵」
ウルトラQ』制作第13話
1966年2月27日放送(第9話)
脚本 金城哲夫
監督 円谷一
特技監督 小泉一

 

大ぐも タランチュラ
身長 250cm
体重 120kg
廃墟となった洋館に住み、迷い込んできた万城目達を襲った。万城目が話をしたクモ男爵と娘の化身かどうかは不明。口から糸を出して相手を絡め取る。
2匹いて、1匹は万城目にナイフで刺され、もう1匹も万城目に車で轢かれた。
名前の由来は毒蜘蛛の一種である「タランチュラ」からと思われる。劇中では「タランテラ」と呼ばれた。因みにイタリアには毒蜘蛛のタランチュラに噛まれた時に踊る事から「タランテラ」と言う名前が付けられたとされる踊りがある。

 

「まるでクモ男爵の館だな」

 

濃霧によって館と外界と切り離す事で日本を舞台にしながらゴシックホラーを成立させた話。

 

万城目が語るクモ男爵は今から90年前の人物となっている。今回の話の時代設定が1960年代だと仮定すると、クモ男爵は1870年代の人物となり、日本では明治維新の頃となる。
因みに今回の話に影響を与えたと言われているエドガー・アラン・ポーの『アッシャー家の崩壊』は1839年に発表された作品である。

 

濃霧で道に迷った万城目達は館の窓に明かりが見えたので入る事にするが、それは灯台の光が窓に反射したものであった。冒頭でタランチュラが灯台を襲っているので、館に獲物を誘き寄せる為の罠だったのかもしれない。そう考えると、灯台、濃霧、底無し沼、館、と今回の舞台となった場所全てが巨大な蜘蛛の巣に見えてくる。

 

ホラー作品だったら何人か死んでしまいそうな雰囲気だったが万城目達は全員生還できた。どう考えても助からない展開でも特に理由が無く助かっているのでサスペンスとしてはちょっとイマイチ。しかし、最後のナレーションで「人間が変身した蜘蛛は人間に返りたい一心で人間を襲うのかもしれない」と言っているので、実はタランチュラには人間を殺すつもりは無かったのかもしれない。

 

今回の話で小泉監督は『ウルトラQ』から離れて東宝に戻った。

 

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