shoryu51のウルトラマンレビュー

『ウルトラQ』から始まるウルトラシリーズのレビューを書いていくブログです。

「ペギラが来た!」 『ウルトラQ』制作第14話

ペギラが来た!」
ウルトラQ』制作第14話
1966年1月30日放送(第5話)
脚本 山田正弘
監督 野長瀬三摩地
特技監督 川上景司

 

冷凍怪獣 ペギラ
身長 40m
体重 2万t
南極に生息する怪獣で口から零下130度の冷凍光線を吐く。飛行時は黒煙を撒き散らして轟音を発する。
アザラシと同じく南極にある苔を嫌っていて、その苔から作られたペギミンHによって追い払われた。
名前の由来は「ペンギン」からと思われる。

 

「午前3時、また聞いた…。ペギラ…」

 

今回の話から成田亨さんと高山良策さんが参加して怪獣製作を担当する事となった。
これまでの話に登場した怪獣達は既存の動物や植物を巨大化させたものや東宝作品で使われたのを利用したものだったが、ここからは独自のデザインと設定を持った「ウルトラ怪獣」なるものが作られていく事となる。

 

成田さんはウルトラ怪獣をデザインする際に当たって「三原則」を設けた。
1.手足や首が増えたような妖怪的な怪獣は作らない。
2.動物をそのまま大きくしただけの怪獣は作らない。
3.身体が破壊されたような気味の悪い怪獣は作らない。
この三原則によってウルトラ怪獣は恐竜でも巨大生物でも妖怪やお化けでもない独自の存在となっていった。

 

予想より早い南極の冬、野村隊員の失踪、人間や乗り物が宙に浮くと言う怪奇現象、久原隊員の謎の行動の真意、犬の三郎が遭難しながらも3年も生きていた秘密と多くの謎がある話で、その謎の全てが怪獣ペギラへと結びついている。

 

今回の話は南極と言う限定された場所が舞台となっている。外に出ると凍死してしまうので、南極基地が破壊されるとそのまま死に直結してしまうとして、ペギラ襲来に危機感を持たせていた。

 

ペギラの冷凍光線によって雪上車が宙に浮くのは『宇宙大戦争』と同じく「絶対零度近くにまで冷却された物質は重力が無くなる」と言う説に基づくものと思われるが、反重力現象によって車だけが浮き上がったり磁石が効かなくなったり機材が異常を起こしたりと磁力が関係しているようにも見える。

 

野村隊員と一緒に遭難した犬の三郎が3年も生き延びていたと言う話は1958年に南極基地に置き去りにされながらも翌年まで生き延びた犬のタロとジロがモデルと思われる。因みにタロとジロにはサブロと言う弟がいたが訓練中に病死したらしい。

 

今回の万城目は表向きは南極観測隊に同行する特別取材班であったが本当の目的は3年前に野村隊員が失踪した原因を突き止める事であった。一の谷博士からその事を知らされた天田隊長が野村隊員の手帳を万城目に渡すところを見ると、万城目が一般人でありながら色々な事件と関わる事が出来るのは一の谷博士の存在が大きいと考えられる。

 

今回の話から東宝野長瀬三摩地監督が参加している。

 

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