shoryu51のウルトラマンレビュー

『ウルトラQ』から始まるウルトラシリーズのレビューを書いていくブログです。

「SOS富士山」 『ウルトラQ』制作第27話

「SOS富士山」
ウルトラQ』制作第27話
1966年2月13日放送(第7話)
脚本 金城哲夫・千束北男
監督 飯島敏宏
特技監督 的場徹

 

岩石怪獣 ゴルゴス
身長 40m
体重 10万t
吉野のお池から飛び出た巨大岩石が一度はダイナマイトで破壊されるも核となる光る石が周りの岩石を集めて今度は怪獣となった。
タケルに光る石を抜き取られると活動を停止し、光る石はタケルによって拳銃で撃ち砕かれた。
劇中では名前は呼ばれていない。

 

「速いなぁ、タケルは!」
「タケルとアベベと競争したらどっちが勝つかな?」
「決まってらぁ、タケルが勝つさ!」
「だからオリンピックん時に出てもらえば良かったのよ」

 

「富士山噴火説」「樹海の王者タケル」「岩石怪獣ゴルゴス」と三つの話を同時進行させた為に一つ一つの話の掘り下げが弱くなってしまった。タケルの話だけでも30分成り立たせるのに十分な素材だったので、あれもこれもやるのではなくて一つに話を絞ってほしかった。

 

富士火山研究所の早川技官が富士火山帯の活動が激しくなっている事を説明するが、『海底原人ラゴン』で起きた海底火山の爆発もこれに関係していたのであろうか?
今回の話で起きた富士山の異変の原因は光る石にあったと思われるが、『海底原人ラゴン』での日本沈没や今回の話での富士山噴火が実際に起きなかったのもタケルによって光る石が破壊されたからかもしれない。

 

タケルは富士山樹海のターザンと言われ、その正体は15年前に行方不明になった光子の弟であるとされているが、4歳から19歳まで熊に育てられたのに服を着ているし人間の言葉を喋る事が出来るしとあまり野生児と言う感じがしなかった。

 

横山巡査は頼りないが一生懸命で憎めない人物でタケルとの交流も良かった。一方でタケルと姉の光子の話は光子がタケルの存在を知った経緯やタケルが光子を自分の姉であると受け入れる展開が無いので全体的にとってつけた感じになってしまった。

 

タケルは横山巡査の拳銃でゴルゴスの核を撃ち砕いて勝利を収める。
ゴルゴスの核が宇宙から来たとするなら、タケルの持つ自然の力と横山巡査の拳銃と言う科学の力が合わさって宇宙からの脅威を打ち破ったと解釈する事も出来る。

 

事件解決後にタケルが髪を切ってスーツを着るが、文明が未開や自然を取り込んでいく当時の流れを表しているように見える。

 

子供達の打ち上げたロケットが富士山に激突(?)と言う遊びが楽しい。こういう子供達を無邪気に描くのが飯島監督らしい。

 

今回の話が金城さんの『ウルトラQ』最終作となっている。

 

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