shoryu51のウルトラマンレビュー

『ウルトラQ』から始まるウルトラシリーズのレビューを書いていくブログです。

「大爆発五秒前 -海底原人ラゴン登場-」 『ウルトラマン』制作第7話

「大爆発五秒前 -海底原人ラゴン登場-」
ウルトラマン』制作第7話
1966年8月7日放送(第4話)
脚本 南川竜
監督 野長瀬三摩地
特技監督 高野宏一

 

海底原人 ラゴン(2代目)
身長 50m
体重 2万t
日本海溝に棲む海底原人だが、木星開発用の原子爆弾が事故で太平洋に落下して爆発した際の放射能で突然変異を起こした。放射能の為、音楽好きな本能も帰巣本能も狂ってしまった。口から白い光線を吐く。因みに今回はオス。
太平洋上で船を襲った後、三浦半島の葉山アリーナ近くに上陸するが、ウルトラマンスペシウム光線を受けて崖から海へと転落した。
劇中では身長30mと説明されている。
ウルトラQ』の「海底原人ラゴン」のラゴンの着ぐるみを改造している。

 

「ラゴンは放射能の為、音楽好きな本能も帰巣本能も狂ってしまったんだ」

 

見ている時はあまり気にならないのだが後になって考えてみると、ラゴンは原爆のせいで巨大になるわ、暴れるわ、光線を吐くわ、音楽が嫌いになるわ、帰巣本能まで失うわ、最後はウルトラマンに倒されるわと踏んだり蹴ったり。
ラゴンは『ウルトラQ』の「海底原人ラゴン」では子供を想う母親的な存在だっただけに今回の人間の罪は重い。

 

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』のガイラもだが、人型の怪獣が人間を狙って迫ってくるのが怖い。動物型怪獣のようにただ暴れるのではなくて、巨大な人間が明確な意思を持って自分達を狙って来る事でより確実な死を感じる。
今回の話は合成によってフジ隊員達とラゴンが同じ画面に収まる場面が多かったが、それがラゴンがすぐ近くまで迫ってきている事を見せていて怖さを増していた。

 

ハヤタ隊員が東京から三浦半島へフェリーポートを利用して移動するが、特別チームは最新鋭の装備で現場にすぐ到着する印象があるので、ウルトラマンに変身できるハヤタ隊員が現場に中々到着しないと言うのはかなりハラハラさせられる。

 

ラゴンが吐いた白い光線によってジェットビートルは墜落してアラシ隊員は脱出する事に。『ウルトラマンA』のTACあたりはホイホイ脱出しているが科特隊が脱出するのは珍しい。

 

絶体絶命の状況に「ウルトラマンさえ来てくれたらな…。ウルトラマン、来てくれ!」と思わず願うイデ隊員。ウルトラマンへの依存心が早くも見えてきていて、後の「小さな英雄」の事を考えると中々興味深い場面となっている。

 

ウルトラマンとラゴンの戦いは原爆を落としてはいけないと言うハンデがあって面白かった。

 

ウルトラマンが原爆を持って宇宙へと消えた直後にハヤタ隊員が皆の前に姿を現す。あまりにも時間差が無くて驚くがヒーローらしくて良い。

 

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