shoryu51のウルトラマンレビュー

『ウルトラQ』から始まるウルトラシリーズのレビューを書いていくブログです。

「沿岸警備命令 -海獣ゲスラ登場-」 『ウルトラマン』制作第8話

「沿岸警備命令 -海獣ゲスラ登場-」
ウルトラマン』制作第8話
1966年8月21日放送(第6話)
脚本 山田正弘
監督 野長瀬三摩地
特技監督 高野宏一

 

海獣 ゲスラ
身長 60m
体重 1万t
南米に棲んでいるトカゲの一種でカカオが好物。カカオにたかる害虫を退治する益獣でもある。水の中にも棲む事が出来る両棲類で、船で運ばれるカカオの中に卵が紛れ込み、東京湾に流された廃液の影響で巨大化した。元々は大人しいが大きな音や強い刺激を受けると凶暴になる。体の針には人間を即死させるほどの猛毒がある。
カカオを狙って東京湾を暴れ回るが、ウルトラマンに頭の触角を取られて絶命した。
名前の由来は「下水」から。『ウルトラQ』の「燃えろ栄光」のピーターの着ぐるみを改造している。

 

「ホシノ君が港で宝石密輸団を見付けたって言うんですがね」
「あら。ホシノ探偵、なかなかやるじゃない」

 

宝石密輸団と怪獣ゲスラと言う全く別の話が同時進行しているが二つの話の繋げ方が上手いので見ていて不自然さが無い。

 

山田さんの脚本なので子供であるホシノ君達が大活躍。こういう少年探偵団的な話は昭和の頃は多かったが平成に入ると殆ど無くなってしまったのが残念。

 

今回登場したゲスラも人間が犯した罪の犠牲者。
ウルトラマン』ではウルトラマンと言う怪獣より強い存在がいるので怪獣は被害者なのに最後は倒されてしまう。しかも、ウルトラマンは人間ではないので人間はその罪を償う事をしていない。
もっとも、この事を一番気にしていたのはスタッフ自身であったが…。

 

ゲスラに踏み潰されそうになったパトカーをウルトラマンが助けて拾い上げる。飯島監督や円谷監督の作品ではウルトラマンの戦いが始まると人間達は傍観していたが野長瀬監督の作品では「バラージの青い石」でムラマツキャップが青い石をアントラーに向けて投げ、「大爆発五秒前」ではラゴンから落ちた原爆をアラシ隊員達が調べに行ったりと人間達のドラマを残している。

 

ウルトラマンゲスラを倒した後にハヤタ隊員は宝石密輸団を引っ張りながら「こいつらを助けて出しているうちに今日もまたウルトラマンの活躍を見損なったよ」と笑う。ウルトラマンが戦っている間、自分は何をしていたのかを説明してくれるのが細かくて良い。

 

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